思いもしなかったココの告白に思わず呆気にとられて固まるマシロ。…どっち側にいるべき?その言葉を頭の中で繰り返した瞬間、ハッとマシロは気を取り直した。


「……ココ、それはどういう、」


ピンポーン


口を開いたマシロ。しかし、突如鳴り響いたインターホンの音に話が遮られた。その後聞こえてきたのは返事をする久代の声。ーーと、もう一つ。


「おはようございます!ココいますか⁈」


久しぶりに聞いた…聞き覚えのある声。


「!、ナオヤ…?」


直哉の声に怯えたのか、ただ単に驚いただけなのかはわからないが、ビクッと反応するココの身体をマシロは見逃さなかった。


「ココちゃーん、お友達が来てくれたわよー!」


久代のその呼びかけに、ココは目を見開いてブンブンと大きく横に首を振る。