そのまま、無言のままの二人はあの道の前へと到着した。 ココは居た。 道の手前、まだ明るい月の光が届くそこに、ポツンとしゃがみ込んでいた。 その時二人に気づいたココが見せた表情、発した言葉は、直哉と笑華の記憶に刻みつけられることになる。 「ーーいやだ、こないで....っ」 ーーその日から…課外活動から戻っても、ココは学校へ来なくなった。