そっとマシロはココの頭を撫でた。ふわりと柔らかく、温かな感触。離れていたのはたった約一週間。それでもやっぱり、なんだか懐かしく感じた。


「僕はいつでも君の傍にいる。君が望む限り、ずっと、ずっと」


マシロは微笑んでいた。これが鬼だなんて、誰が信じるであろうか。ココのために、ココだけのために存在する、この表情。


「…ずっと?」

「そうだね、君が望むなら」

「ココが望む……ココは、望むよ。マシロとずっと一緒に居たい」


ずっと一緒に。それはいつまで続くだろう。


「ずっと一緒に居てね、マシロ」


それに「わかったよ」と答えながら、マシロは誓った。

どれだけの時間かはわからなくても、もしかしたらとても僅かな間かもしれなくても、一緒にいられる今この時に、ココに全てを捧げよう。

それこそが自分のずっと一緒に居るという意味になるのだと。