「……マシロ?」
確信は持てない。しかし、今のココにはそれしか考えられなかった。
「マシロだよね?マシロでしょ?」
しかし、どんなに名前を呼んでも、それは目の前の暗闇へと溶けてゆくだけ。
「どうして?ねえ、マシロ。お願いだから出てきてよ」
なんで?マシロじゃないの?ーーそんな訳ない。ココがマシロを間違える訳がない。だってマシロとずっと一緒にいたんだから。
…そうだ、ずっと一緒にいた。いつも助けてくれた。心配してくれた。マシロがいたから頑張れたんだ。これからも…ずっと一緒なはずだった。
マシロに会いたい、マシロがいないなんて嫌。マシロとこれからも、ずっと、ずっと、ずっとーー……でも、マシロはいない。ココのせいで。



