キャンプ場に到着した後、班ごとにわかれてココ達は行動した。
お弁当を食べて、レクリエーションをして、バンガローに泊まる準備をして…ココにとっては当然初めてのことばかりだったが、それは他の子等も同じだったようだ。みんながみんな、初めてのことに目を輝かせている。
「ココちゃん、ご飯の準備だってさ」
笑華の呼びかけに「わかったー」と返事をして、あとに続いてココもバンガローを出た。外はもう薄暗い。
バンガローの裏には木が生い茂った暗く、先の見えない小道が続いている。小道といっても何の舗装もされていない、野生の野道だ。
「エミカちゃん、こっちはなんだろうね」
「んー、山ん中続いてんじゃないの?入っちゃダメだって先生は言ってたけどさ、こんな気味悪いとこ誰も入んないっつーの」



