「おはよって…あれ?おーい、ココ?」


マシロの事があった次の日の朝、ココに出会った直哉はいつもの挨拶をしようと声を掛けると、そこには心ここにあらずな放心状態のココがいた。


「なあ、ココ。大丈夫かー?」

「……」

「おいってば!」

「……あ、ナオヤ…」

「おう。何?なんかあったのか?」

「……マ…シロが……」

「あ?マシロ?」


思わず直哉は、またかよと顔をしかめた。昨日の今日でよくやるなと。

しかしそんな直哉の様子にココは気づかない。

気づく程の気持ちの余裕はなかった。