そう気持ち良く言い切って、ココはまたハッとした。あ、ココじゃなくて、えっと、わ、わたしだった…!

それは、口に出してはいない。出してはいないけれど……動揺が、顔にはきっちり出てしまっている。それに気づいたココは直哉に見られないよう顔を隠す事にした。

そんな、そっぽを向いたままわたわたとするココに直哉は当然気が付いている。…が、直哉が触れたいのはその部分ではなかった。


「キャンプ」

「え?」

「ココの事だから…キャンプにマシロ、連れて来るつもりだろ」

「!」

「あぁ、それとも心配性なマシロがついてくるかもしれねぇなぁ。どっちにしろ二人なのには変わりないか」

「 !! 」


「そ、そんなことないもん!」と、思わずココは声を荒らげた。

普段あまり腹を立てる事がないココだったが、今回は違う。直哉に対して、不快な気持ちを抱いての、反応だった。