そして「マシロが居なくなった時、ココはやってけんの?」と直哉に尋ねられた時には、ココの頭は一杯一杯になっていた。
「だ、大丈夫だもん!」
「大丈夫?」
「やれるもん!ココ、ちゃんと出来るよ!」
「どうだろうなぁー」
「!、なんで?なんでそう思うの?」
「いや、だってやっぱ、ココって幼いからさ」
「別に平気だもん!マシロが平気って、」
「ほら、またマシロ」
「っ!――で、でも、じゃあ幼くなかったら平気なの?」
「じゃない?今よりは」
「じゃ、じゃあココ、幼いのやめるっ!大人になるもん!」
「うん。まず自分の事を名前で呼ぶ所がまた幼いけどな」
「 ‼︎ 、へ、平気だもん!」
そして、フンッと笑華同様、ココも直哉から顔を背けて言った。
「ナオヤがビックリするくらいココ、大人になってみせる!」



