「じゃあねぇーナオヤー!」と、校門を出たココは元気良く挨拶をして、マシロと共に帰路につく。


ココの隣を歩くマシロ。
彼の表情はいつものように特に何も感情を見せてはいない。嬉しそうに今日の話をするココに、うんうんと頷くのみだった。

…しかし、


「ココって呼んでくれるって!もうナオヤとは絶対友達だよね!」

「………」


その言葉に、マシロは頷かない。


「…マシロ?」

「ん?何?」

「………」

「ココ?」


……何かが、違う。


「……ねぇマシロ」