「ココ」
悪戯っ子のような笑顔を見せて、直哉は言う。
「ココだな、今日から」
「!」
「良い?…ココ」
そう問いかける直哉に、ココは大きく息を吸い込んで、とびきり嬉しそうに「うん!」と、答えた。
「じゃあココも!ココもナオヤって呼ぶ!」
「おう」
「ナオヤね?ナオヤ。よし、おっけーだ」
うんうん、と満足げに頷くココは、「ね?マシロ!」と、マシロに声を掛けた。
「………」
マシロはじっとココ見て、少し躊躇いがちに、うんと頷く。そのいつもとは少し違う様子に、ココはやっぱり気がつかなかった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…