その思いもよらぬ言葉に、祐子はまるで身体に針金が入ったかのように背筋をピンとさせて、カチコチと口を動かす。
「…っ!え、わ、私と⁈ 」
祐子はとても嬉しかった。良いなぁと好意を抱いている相手にそう言われて、嫌な訳が無い。むしろとても光栄だとまで感じていた。……が。
「うん。でも、どうやったらなれるんだろう」
「…へ?」
思わず聞き返す祐子。しかし聞き間違えなんかではない。
その反応に対して念を押すかのように「どうやったらココ、鈴木さんと友達になれるんだろう」と、ココはもう一度呟いた。
「友達って、なろうってなるものじゃないってマシロが言ってた。そしたらココは、どうやったら鈴木さんと友達になれるんだろうね…」
ふざけているのかと思いきや、その表情は真剣そのもの。彼女は本気で悩んでいるのだ。



