それって本当にココの事?と、ココは言われ慣れない言葉に戸惑いを見せる。すごいってどういう意味だろう。
「……そう。だって篠宮さん、真っ直ぐだから」
「?」
「言いたい事をハッキリ言えてて、人の目なんて気にしてないで、明るくて、もう友達も居て……私とは正反対だから」
「……」
「だから普段から良いなぁと思ってて、そしたら急に目の前に居てびっくりして、どうすれば良いか分からなくなっちゃって…ごめんなさい」
反省というよりは後悔をしているという様子で、祐子は俯いた。そして、「…いつもそうなの…」と、彼女は口を開く。
「いつも上手く話せなくて、なかなか友達が出来ないの…やっと友達出来ても5年生からまたクラス替えで、やり直しになっちゃって、だから貰ったお守りで勇気貰ってたんだけど、それも無くなっちゃう所で…」



