「…で?ココ。何を探してるんだっけ?」


すっかりズレていた話題だったが、マシロの言葉でココは本来の目的を思い出した。そうだ、お守り…!


「あのねマシロ!お守り!お守りを探してるの!」

「お守り?ココ、お守りなんて持ってたっけ?」

「ううん、ココのじゃないよ。鈴木さんのやつなの!」

「……え、ココのじゃないの?」


マシロの問いに大きく頷くココ。
あららら?と、直哉は首を傾げた。ココが答えたその瞬間、マシロの興味が一気に消えていくのがハッキリと分かったからだ。


どうするだろう…と、直哉はマシロの様子を窺う。

興味が無くなった事に対して、この鬼はどんな対応をするのだろうか。それがマシロに対する最終的な判断になるだろうと、直哉は思った。

この鬼は、害をもたらすのか、どうか。