「心配してたんだ。主従関係、しっかりしてんのかって」

「?、しゅじゅー…?」

「これって一応出来てるっつー事だよな?なぁ、マシロ」

「えっ⁈」


今度こそ直哉はマシロをしっかりと見据えていた。絶対に間違いない。マキ君は、マシロが見えてるんだ!


「マ、マシロすごいよ!マキ君マシロの事が見えてるんだよ!!」


今までマシロの事が見えた人は、ココの両親以外には一人もいない。どれだけみんなにマシロが見えたならと、ココが願った事か。

嬉しいとか、驚いたとか、色々な感情が合わさり、ココは興奮気味にマシロへと話し掛ける。しかし、一方でマシロは、冷めた目で直哉を見たきり、話し出す気配を見せない。


「……マシロ?」

「………」

「何?どうしたの?」

「………」