案の定、お目当てのそれは見つからなかった。
ガックリと肩を落とす祐子。
ココはそんな祐子の異変にいち早く気づき、彼女の元へ駆け寄る。
「…大事なの?そのお守り」
「…うん……友達が、くれて…」
「友達!それは大事だ!」
友達という言葉は、いつもココの心に響く。それはココにとって常に目標として有り続けた、大切なものなのだ。
だから、「……どうしよう、私、あれが無いと…あれが無いとダメなのに…」そう呟いて泣き顔になる祐子を、絶対助けてあげたいと思った。
「お守り、探そう!大丈夫だよ、きっと見つかるよ。ココもマキ君も探すから」
「え、オレも?」
「ね?よし、頑張ろう!」
「……うん」
小さく頷いた祐子を確認して、ココは気合いが入る。よし、ココが鈴木さんのお守り見つけてみせる!



