「杏。…杏!」 「ん? あっあぁゴメン。」 夏はもう、 メダカの世話に とりかかっていて、 私の名前を呼んでいる。 私が謝ると、 どうしたの? と手を握ってくる。 「ううん。なんでもないよ。」 そう一言だけ言って 水道まで走って行く。