「保健室!保健室に連れてこーぜ!!」 何人かの男子は、 夏の体を軽々と持ち上げて 保健室まで運んでいく。 私もそのあとを追って 保健室に向かう。 「夏!!」 保健室には、誰もいなくて 男子達は、職員室に先生を 呼びに行ってて今はいない。 夏の腕を触ってみる。 夏の手を握ってみる。 でも、握り返してはこない。 夏! なつ……ナツ…!!