イケメンゴースト


「杏。…杏!」

「ん?」

私がボーっと考えてると

夏が私の腕をつかんで
引っ張っていく。


「こんにちは。夏君」

「こんにちは」

「こちらが小日向杏さんね」
「はい。」

白衣を着た綺麗な女性。

シワや白髪の
ひとつも見あたらない
年齢を
感じさせないような美しさ。

「じゃあ
夏君は部屋で待ってて。」

「わかりました…」

部屋!???
ここは病院なのに部屋??

「部屋って…?」

「私と夏君は
親戚どうしだから
この病院を建てるときに
夏君の部屋もつくったの。
夏君よくケガするしね。」

「そうですね」

私が感心しながら
頷いていると
夏が耳打ちしてくる。

「なんかあったら
メールしろよ」

「うん」