「誰……?」 「えっ?あぁ…親戚」 そっけない夏の返事。 冷たく感じるのは…… 気のせい?? 「そっか。 じゃあ眠いから寝るね。」 「あ。うん。」 「おやすみ」 「…なぁ、怒ってる?」 「怒ってないけど?」 「本当に親戚だよ。 病院の先生だから 杏の体調のこと 相談したんだ。」 「本当に?」 「うん。本当だよ。」 夏は少しの疑いようもない まっすぐな瞳で見つめてくる。 そんな瞳で見られたら 嫌でも許しちゃうじゃん…。