目を開けると 夏の顔があった。 「あれ?起こしちゃった?」 「ううん。…今起きた」 「そっか。 杏…もう暗いから帰ろ?」 「係は?」 「俺がやっといたから大丈夫。」 夏は 私の背中に手をおいて 支えてくれる。 「ありがと…」 「立てるか?」 ベッドからおりる時も 腰に手をまわして 手伝ってくれる夏。 「気持ち悪くなったら 言ってな。」 「…うん。っあ。 ちょっとゴメン。トイレ。」 「大丈夫か?」 一緒にトイレに行くと 背中を優しくさすってくれる。