「相談してくれれば よかったのに……。」 優しく 背中をさすってくれながら 私を抱きかかえて ベッドに横にさせる。 「辛くなったら言って。 隣にいるから」 ベッドの横に椅子を置いて それに座ると 私の事を見つめる夏。 「寝ていいよ。」 「うん。おやすみ」 私に不安を 感じさせないように 笑顔で“おやすみ”と言って くれる夏。 そんな夏を見ながら 意識は薄れていった。