「杏ちゃん」 「杏………」 「こっちおいで!」 「うん……」 病室に入ると、 隆は純の横になっている ベッドの隣に立っていた。 純は目を薄く開いていて 少し疲れてるみたいだ。 「じゃあ 俺は夏純くんのトコ、 行ってるね」 「うん」 「じゃあねー」 隆は笑顔で 病室を出ていってしまった。