♪〜♯♭‐‐ 携帯の着信音が、 純の目覚めと 隆からのお知らせを知らせる。 「もしもし…」 『杏ちゃん。 純が起きたよ!』 携帯の向こうの隆の声は すごく嬉しそう。 「うん」 『俺からちょっと話はしたから、 聞いても大丈夫だよ』 「ありがとう」 『いや、大丈夫! …車から出てきて、 病室においで!』 「うん!」 代わりに隆が夏純を見ててくれると言ったので 私はひとりで病室に向かった。