「じゅ…ん?お〜い!」 純の顔の前で手を振る。 でも、無反応なまま。 「じゃ、行くね!」 日焼け止めをぬって、 浮き輪を持って立ち上がる。 「……行かないで…ぎゅってして」 後ろから細い声がして、 私はまた振り返る。