「俺は海がいい!」 「なんで?」 「ん〜とね〜色々あってね」 「色々って?」 「……さぁ」 純は理由を言おうとしない。 「教えられないこと?」 「そぅゆぅ訳じゃないけど…」 私は純の服のすそを引っ張る。 「昔の思い出かな?」 「ふ〜ん。そっか」 やっぱり深くは言わない純。 まぁ。そっとしておくか。