「着いた!」 純が急ブレーキをかけるから私の顔が純の背中にぶつかった。 「いったぁ〜」 「ごめん…杏。怒んないで?」 「いいよ。平気」 「そっか。…じゃあ行こう?」 「うん」 私達はしっかりと手を握って夏のいる所へ向かう。 いつもとは違う…… 病室じゃない所へ。