泣いてほてった顔にあたる風は、冷たくて気持ちいい。 純のお腹にまわした手が だんだんと熱を持ち始める。 純……汗かいてる。 「杏。寒くない?」 「うん。平気」 「わかった」 少ない会話をすると、純はスピードをあげる。 もっともっと 純は熱くなって もっともっと 風は冷たくあたる。 でも今は落ち着く……。