「純……」 「ん?」 「夏に会いたい…」 「ん。じゃあ行くか」 「うん」 私は純の乗る、自転車の後ろにまたがる。 そして、純のお腹に手をまわす。 「落ちんなよ」 「うん」 「出発!」 純が片手を空に高く挙げる。合図とともに、自転車は動き出した。