「退院は…どんくらい延びるの?」 「わかんないけど、最低でも2ヶ月だって」 「そっか……」 純の表情が固まる。 「夏……大丈夫かな?」 「大丈夫だよ。夏は大丈夫」 表情を一瞬で戻して、笑顔で答えてくれる純。 私の肩に手をポンっと置く。 「大丈夫」 「…うん」 でもね、私はその時わかったよ。純だって辛いって。 だって私の肩に置かれた手がカタカタと震えていたから……。