「おはよう」 薄く瞳を開ける純。 「あぁ…おはよう…」 「ねぇ純。左腕見せて?」 「なんでだよ?」 急に動揺し始める純。 「私達って友達以上でしょ? 純が私の悲しみを2分の1にしてくれたから私も純の悲しみを2分の1にしてあげたい。」 「俺の…腕を見たら、杏は絶対に俺に絶望する」 私の目をしっかり見て、 純はゆっくり口を開く。 「私…大丈夫だよ?純のこと知りたい」 「いいよ……」