「目、閉じてろ」 「うん」 純が私をおんぶして家から出てくれる。 少し遠くまで走ってくれて おろしてくれた。 「はい。靴履いて」 「ありがと」 「おやすいごようだよ」 純は笑ってエナメルを肩にかけ直す。 「じゃあ、杏の家行こうか」 「うん」 純と私は家に向かう。