少したって純の家に着く。 「誰もいないからそこ座ってて」 純が指さした椅子に座る。 「ちょっと痛いけど我慢してね」 消毒液を染み込ませたティッシュを私の傷口にあてる純。 「あー、血が固まっちゃってる。」 「何が?」 「おでこの血。えーっと、おでこが切れてて、その傷口の血」 分かりやすく説明してくれる純。 「どうしよっか。ピンセットではがしていい?」 「やだ。痛いからやだ!」 私は必死でおでこを手で隠す。