17歳の不良と6歳の殺し屋

それだけ言うと、翡翠はハリスに他の雫の状態をハリスに診察させた。

雫は今のやり取りですっかり目が覚めたし、痛みは麻痺しているのかほとんど無い。
あの毒以外は攻撃を食らってはいないのだから当然といえばそうなのだが。

「じゃ、後は情報ね」

「情報?」

雫はが小首を傾げると翡翠はそうよと返事をする。

「お前、状況もわからず敵に立ち向かったりしないでしょう。だいたい、自分が使う銃くらいどんなものか把握しなさいよ」

咎めるように言う翡翠に雫は少しうっ…と気まずくなり、だがハッとして何でコイツにそんな怒られなきゃならないんだ!と怒りを覚えた。

「じゃあ、アンタが教えてくれればいいでしょ!!」

「は?そのつもりだけど?」


他に誰に教わるのよ?と翡翠の目は言っている。ハリスはメデューサの様に髪を沸き立たせて怒りに燃える雫を見た。