17歳の不良と6歳の殺し屋


「雫が何よりも欠けてるモノってなんだと思う?」

「ん~?」


「答えは…」


翡翠はハリスからリモコンの様なモノを奪う。
そしてカシャッとスライドさせると小さなボタンが現れた。
それポチッと親指で押す。
瞬間、ドオオオンッ!!と大きな爆発音が後ろから突風と共に荒れ響いた。


「“人を殺していない事”」


翡翠はニッコリと笑う。
ガラガラと建物や中に居た数十人の人間もろとも潰されていく。
パチパチと火花が散り、独特の匂いが充満していく。