フッと何かが腕に刺さった気がする。 目をやれば一本の針。 雫は大きく目を見開いた。 坊主の男がニヤリと笑った。 (しまっ…) 動かない腕。 止まる思考と身柄。 襲い来るケモノ。 耳に 響き渡る音。 パァン!! さらに大きく開かれた雫の瞳。