17歳の不良と6歳の殺し屋

(こういうやり方してくる奴って…好きじゃない)
三人が何か叫びながら向って来るのを雫は虚ろな目で見ていた。

「嫌いなんだよ…」

ザッと肩から血が吹きだした。

「!?」

ドサッと倒れこむ長髪の男。
そこへ、容赦なく雫が仰向けの長髪の腹を踏みにじる。
「がっはぁっ!」


「ムカつく…」


「うえッ…や…め…」

「ムカつくんだよお前ら。ムカつく、ムカつく、ムカつく」

長髪を助けようと向って来る下っ端。二人の男を片手で雫が捻じ伏せる。

「二匹…」

四方八方から向ってくる敵を雫は舞い踊るかのように鮮やかに、荒々しく切り刻み殴り、蹴り飛ばしていく。

明らかに、いつもの雫の戦い方ではない。