「は?…何言って…」 明らかなうろたえに翡翠の口元が上がる。 「雫、出会った時はまるでお人形みたな顔してたわね…でも、私がさっきここに来た時は、まるで餓えた獣だったわよ…?」 「そんな事…」 (ないって言えるの…?私…!!) 雫の心臓が早鐘のように鳴り響く。 「私達が来た時、こんな感じじゃなかった?」 『久々に…“自分の血が見れる”ってね』