「あの馬鹿息子をボコるのは楽しかったよね」 「ありゃ、お前らだけだろ!楽しんでいたのは!!」 「そーだったかな」 コトコトと小さな土鍋が鳴り出す。カパッと蓋を開けてハリスがお粥を覗き込む。 「美味そう」 「私のだよ」 切り刻んだ野菜を入れる。そして鍋をもう一つ出して卵を用意する。卵スープを作るのだ。 「ハリス、塩とって」 「あいよ」