17歳の不良と6歳の殺し屋

「雫…」

泣かないで。

どうか泣かないでと言葉にする翡翠に、二人の男も眉を顰めて見守るしかなかった。

その時


「ゴフッ!」

雫の手によって抱かれていた少女が血を吐きだしたのだ。
その光景に誰もが我が目を疑った。