一人の時は誰かといるなんてありえないと思っていたのに。
味わってみるとこんなにもいいものなのかと思ってしまう。
こんなめんどくさいとこにいるというのに、それを寧ろ楽しんでいるとは。
雫から自然と笑みがこぼれていた。
「…雫?」
「ん?何」
振り向く雫の髪がふわりとなびいた。そして同じようにふわりと微笑む。
「…なんでもないの」
「変なコルダ」
「……僕、翡翠を手伝ってくるの」
「行ってらっしゃい」
「行ってきますなの」
夜の肌寒さは、コルダの火照った頬にとても心地よく感じていた。
家の中で、淡く暖かな光といい匂いがあふれ出し、小さな鼻歌まで聞こえてきた。
(結局、変ったというのは人のこと言えなかったの)
あんなにめんどくさがりの自分が…
「さて、翡翠はどこかな、なの」
コルダは弾む足取りで森へと入って行った。
味わってみるとこんなにもいいものなのかと思ってしまう。
こんなめんどくさいとこにいるというのに、それを寧ろ楽しんでいるとは。
雫から自然と笑みがこぼれていた。
「…雫?」
「ん?何」
振り向く雫の髪がふわりとなびいた。そして同じようにふわりと微笑む。
「…なんでもないの」
「変なコルダ」
「……僕、翡翠を手伝ってくるの」
「行ってらっしゃい」
「行ってきますなの」
夜の肌寒さは、コルダの火照った頬にとても心地よく感じていた。
家の中で、淡く暖かな光といい匂いがあふれ出し、小さな鼻歌まで聞こえてきた。
(結局、変ったというのは人のこと言えなかったの)
あんなにめんどくさがりの自分が…
「さて、翡翠はどこかな、なの」
コルダは弾む足取りで森へと入って行った。


