17歳の不良と6歳の殺し屋


二人が木の家に着くと、翡翠はそのまま井戸に向かい、雫は中に入っていった。

「確か、ミルクがあったなぁ。そろそろ使わないと。…よしシチューにしよう」

野菜やらを取り出す雫。そこに翡翠が中に入ってきた。

「お疲れ~カマのなかに入れておいて~」

「わかってるわよ」

翡翠は釜の中にザバーッと汲んできた水を入れる。

「雫」

「ん?」

「何か果物をとってくるわ。一人でいい?」

「何ソレ?子供じゃないんだから…大体ここに危険があるの?」

「クマならいるわよ?」

「マジ?!」

「多分ね」

「何だそれ」

翡翠はクスクス笑いながら出て行った。