二人が木の家に着くと、翡翠はそのまま井戸に向かい、雫は中に入っていった。
「確か、ミルクがあったなぁ。そろそろ使わないと。…よしシチューにしよう」
野菜やらを取り出す雫。そこに翡翠が中に入ってきた。
「お疲れ~カマのなかに入れておいて~」
「わかってるわよ」
翡翠は釜の中にザバーッと汲んできた水を入れる。
「雫」
「ん?」
「何か果物をとってくるわ。一人でいい?」
「何ソレ?子供じゃないんだから…大体ここに危険があるの?」
「クマならいるわよ?」
「マジ?!」
「多分ね」
「何だそれ」
翡翠はクスクス笑いながら出て行った。


