「何してんの?お前ら」
三人の心が一つになった事を雫は知らない。
「以外ね。苺なんか好きなの?他には?」
こんな事に翡翠が反応するとは思ってもおらず、雫は素直に返す。
「えっと、野苺とか木苺とか?」
「…それってフルーツなの?」
「どちらかと言えば木の実だな」
コルダとハリスの言葉に小首を傾げる。
「そうなの?」
「他は?」
「じゃ、さくらんぼ」
『またきたぁっ!!』
何故かわからないが男二人はガッツポーズ。
翡翠は呆れて、雫は混乱。
この二人は雫に何を求めているのか謎である。
雫は他にも林檎などと赤い果物が好きなようだ。
「だから髪も赤くしたの?」
「それは関係ねぇっ!!」
雫と翡翠のやりとりを見ながら、もうすぐ戦いだって言うのにこんなに和んでいいのかと本気で心配になる男二人だった。


