17歳の不良と6歳の殺し屋

「それは、私が人数を言ったからよ。ここに登録している誰かといなきゃ入れないって事。」

「へー」

「指紋と声はもうとってあるからいいわ」

「…いつのまに」

「あとは、好きなフルーツだな」

「………は?」

何で、そこでフルーツが出て来るのだろうか。まったくもって理解できない。


「指紋と声なんて当たり前でしょう。下手な暗号よりわかりやすくていい」


サラリと当然の如くに言う翡翠に雫がなんだかもうどうでもよくなっていた。


「好きな、フルーツねぇ…ハリスとコルダは?」

「ん?俺か?俺は、マンゴー」

「結構癖のあるもの好きなんだねぇ…嫌いじゃないけど。コルダは?」

「僕はドリアン」

雫はあからさまに、うわぁ…と言う顔をした。

「失礼なの!全国のドリアンファンに謝るの!!」

「ファンなのかっ?!」


そう突っ込んでいると翡翠がサッサと決めろと言わんばかりの殺気を放ち三人は押し黙った。