17歳の不良と6歳の殺し屋


そんなやりとりの後、紅茶をカチャンッと置いた翡翠がフーっと息を吐いて、雫を見た。

「さて、それじゃあさっそく雫を登録させるわよ」

「登録?」


翡翠の言葉に首を傾げているとコルダが説明しだした。

「ホラ、来る時に手をかざしたり、指紋や声を確認したりしたの」

「あ!あのキモイ奴か!!」

「キモイって……」

コルダはうるるっと瞳に涙を溜めて落ち込んだ。それに雫が疑問符を飛ばしていると翡翠が「あれはコルダが作ったものよ」と言ってきた。
「…すみません」なんとなく謝ってみる。



「で、あれを登録しないとここに行き来が出来ないんだよ」

「え、これたじゃん」

現にここにこうしているんだと雫は主張した。