17歳の不良と6歳の殺し屋

まったくもって単純な考えだ。だが、単純だからこそ敵にはわかりにくい。

「ここの社長は絶対イカレてる」

意味も無く八つ当たり的にこの会社の責任者を罵った。

「悪かったわね。イカレてて」

「え?」

優雅に紅茶を啜る翡翠に雫が振り向いた。そしてふるふると指を上げる。

「ま、ま、まさか…」



『うん、社長』



「嘘だぁ!!」


また倒れそうになったのは言うまでもない。