17歳の不良と6歳の殺し屋

三人が中に入ると、ガチャンッと音が響き亀裂がスウッと消えていった。
真っ暗な通路だった。
言い表すなら下水道のようだった。長く繋がるトンネル。
妙に足音がよく響いていた。

一方通行なのに道はクネクネと曲がっていた。
小さな白い光が上に見える。大きさは蛍のようだ。
その微々たる光がなんとか自分達がぶつからないように手助けしてくれている。
だが、上手く顔が判別できない程度に暗い。

「なんなんだよ…ここ」

雫が文句を言っていると、申し訳なさそうにコルダが話し出した。

「ごめんなの。ここまだ作り途中なの。いくつかトラップや抜け道を作る予定なの。」

「ふ~ん」

「急ぐ必要はないわ。まだ戦争には準備がいるしお前は戦争に参加はしないでしょ
う?」

「まぁ、そうなの」

他愛無い話をそこそこに、三人は一時間程歩いて行き止まりかと思った場所にはしごを見つけた。