17歳の不良と6歳の殺し屋


『……翡翠様の音声確認致しました。他二名、確認しました。』


言葉が終わると黒い物体はヒュンッと中に引っ込みピコーン!と間抜けな音がした後に壁に大きな長四角の亀裂が入った。

「……扉?」

マジマジとその壁を見た雫が呟く。

「そうよ。回転扉」

「……」

雫はもうなんだか驚けないでいた。何故かはぁ、と諦めの溜息が出る。

(こんなんばっか…)

そうして三人はその扉をくぐって行った。