『……翡翠様の音声確認致しました。他二名、確認しました。』 言葉が終わると黒い物体はヒュンッと中に引っ込みピコーン!と間抜けな音がした後に壁に大きな長四角の亀裂が入った。 「……扉?」 マジマジとその壁を見た雫が呟く。 「そうよ。回転扉」 「……」 雫はもうなんだか驚けないでいた。何故かはぁ、と諦めの溜息が出る。 (こんなんばっか…) そうして三人はその扉をくぐって行った。