雫本人はあまり納得していないようだ。だが、そうでなければ納得できないだろう。
「でも、前までは男達との遊び半分にやってた勝負事、ゲームとかでも勝ってたんだよ?」
「うん、そうなの。それも説明すると…」
翡翠も雫も興味深そうにコルダに向き直った。
「雫は、翡翠と出会うまではその日常そのものが張り詰めたものだった。違う?」
「……」
「毎日、毎日気配をさぐる様に気を張っていた。どんな時も手を抜かない。そうだった
んじゃないの?」
「まぁ、そうだったかもね」
「翡翠と出会って。雫は変った。弱くなったんじゃない。誰かを頼る事。誰かを信用する事を覚えたの」
「…それっていいことなの?」
「雫、戦争はね。一人じゃ出来ないの」
そりゃ、そうだけど…と雫は眉を顰める。
「まったく、いい迷惑ね。」
「わ、悪かったね!」
翡翠はフンッとそっぽを向いて歩き出した。
「人に頼ってないで、もう少しそこで練習していなさい」
そう言って雫からスタスタと離れていった。
「わかってるよ!」
雫は頬を膨らませながら練習を再開させた。
「でも、前までは男達との遊び半分にやってた勝負事、ゲームとかでも勝ってたんだよ?」
「うん、そうなの。それも説明すると…」
翡翠も雫も興味深そうにコルダに向き直った。
「雫は、翡翠と出会うまではその日常そのものが張り詰めたものだった。違う?」
「……」
「毎日、毎日気配をさぐる様に気を張っていた。どんな時も手を抜かない。そうだった
んじゃないの?」
「まぁ、そうだったかもね」
「翡翠と出会って。雫は変った。弱くなったんじゃない。誰かを頼る事。誰かを信用する事を覚えたの」
「…それっていいことなの?」
「雫、戦争はね。一人じゃ出来ないの」
そりゃ、そうだけど…と雫は眉を顰める。
「まったく、いい迷惑ね。」
「わ、悪かったね!」
翡翠はフンッとそっぽを向いて歩き出した。
「人に頼ってないで、もう少しそこで練習していなさい」
そう言って雫からスタスタと離れていった。
「わかってるよ!」
雫は頬を膨らませながら練習を再開させた。


