17歳の不良と6歳の殺し屋


「うう~…」

唸っている雫に翡翠は「はぁ、」と溜息を吐いて言う

「わかった、近くで見ててあげるから、もう一度やってみなさい」

「…うん」



「手を延ばして。肘を張らない。目は両目開くの」

「……」

「ゆっくり引き金を引いて。」

パァン!!
狙いは外れた。

「狙いを定めている時の安定感がないのよ。ちゃんと固定して」

「うう~…」

「唸ってないでさっさとする!」

「う~…」


授業を再開しだした二人の後姿を見ながたコルダはふむ、と顎に手をかざしていた。

(雫…もしかして…)


パァン!パァン!

「ほら、また!」

(試してみる価値はありそうなの…)


「雫!!」