「うう~…」
唸っている雫に翡翠は「はぁ、」と溜息を吐いて言う
「わかった、近くで見ててあげるから、もう一度やってみなさい」
「…うん」
「手を延ばして。肘を張らない。目は両目開くの」
「……」
「ゆっくり引き金を引いて。」
パァン!!
狙いは外れた。
「狙いを定めている時の安定感がないのよ。ちゃんと固定して」
「うう~…」
「唸ってないでさっさとする!」
「う~…」
授業を再開しだした二人の後姿を見ながたコルダはふむ、と顎に手をかざしていた。
(雫…もしかして…)
パァン!パァン!
「ほら、また!」
(試してみる価値はありそうなの…)
「雫!!」


