17歳の不良と6歳の殺し屋


「はいは~い!注目なの~!」

バンッ!

「手短にさっさと話しなさい」

翡翠の銃弾がコルダの髪を掠めた。

「…ごごごごめんなさい…なの」

(何もしてないのに……)


雫はコルダを哀れんだ。

「じゃあ、まず、このパネルのついたレールがあるの。パネルの堅さはハッポーシチロールみたいなものなの。これを向こう側に押します。」

ぐっと、レールを押すと、パネルは一番端までいき、そこから中央の位置でとまった。

「で、ここで的に向って撃つ。簡単なの。因みに、向こう側の壁は粘土みたいになって弾は埋め込まれるから跳ね返りの心配はないの」

「距離は変えられないの?」

翡翠の言葉にコルダはまた口を動かした。

「変えられるの。ここにボタンがあるの」

コルダはこちら側のレールの届く手前に床から突き出ている物体を指差した。

「赤、黄色、青とあるの。赤が一番遠い位置で青が一番近いの。他にも色々機能はあるけどまずはここまでなの。ごちゃごちゃ言って混乱するよりまず第一段階クリアなの」